長調と短調の違いは、「明るい」「暗い」といった言葉で語られることが多いものです。
ただ、実際に音として聞いてみると、それだけでは言い切れない違いがあることに気づきます。
同じように並んでいるはずの音なのに、まるで別のもののように聞こえることがある。
ここでは、その違いがどこから生まれているのかを、実際の音を通して確かめていきます。
ポイントはひとつです。
同じ形のメロディでも、聞こえ方は大きく変わる。
まずは、その変化をそのまま受け取ってみてください。
同じメロディで比べてみる
まずは、同じメロディを長調と短調でそれぞれ聞いてみましょう。
聞きなれたメロディだと思います。
では、もう一つ聞いてみてくださいね。
――どう感じたでしょうか。
同じものを聞いているはずなのに、どこか別のもののように聞こえる。
そんな感覚が、少しでもあれば十分です。
すぐに言葉にできなくても問題ありません。
ただ、同じ形のメロディでも、ここまで印象が変わる
その事実だけは、はっきりと残るはずです。
ここではまず、その「違う」という感覚を、そのまま受け取ってみてください。
有名曲でも同じことが起きている
この違いは、いま聞いたメロディだけに限ったものではありません。
実際の曲の中でも、同じような変化が起きています。
これまでに聞いてきた音楽を思い出してみると――
前に向かって進み、自然にどこかへ着地していくように感じられる曲。
一方で、どこかに落ち着ききらず、内側に引き寄せられるように動いていく曲。
そうした違いが、すでに耳に残っているかもしれません。
ここで一度、さきほどの聞き方のまま思い出してみてください。
音がどこに向かっているように感じられるか。
どこで落ち着こうとしているように聞こえるか。
その視点で聞き直してみると、これまで同じように聞こえていた音楽の中にも、はっきりとした違いが見えてきます。
「違う」と感じられることが大切
ここで大切なのは、正確に説明できることではありません。
どう感じたか。
それだけで十分です。
同じメロディのはずなのに、思っていたよりも印象が変わる。
もしそう感じられたのであれば、その感覚を、そのまま残しておいてください。
その小さな違いが、音の聞こえ方を少しずつ変えていきます。